QRコード決済のおすすめはどれ?すぐに使える決済方法を徹底比較

近年は、店頭での代金決済の際に、キャッシュレスによる手段を採用している店舗が非常に増えています。

現金を用いることなく決済ができる便利なツールで、衛生的であることや小銭の取り扱いをする手間を省けるなどのメリットが注目されています。

キャッシュレス決済の中でも特に近年注目が集まっているのが、QRコード決済です。

スマートフォンなど携帯端末にQRコードを表示して決済する手段で、便利さだけでなくポイント付与など、お得に利用できる手段としても活用される機会が増えています。

数あるQRコード決済サービスを比較する際のポイントについて解説するとともに、現在利用できるQRコード決済のうち、おすすめのサービスを紹介します。

この記事でわかること
  • QRコード決済を比較する際は還元率などを確認する
  • QRコード決済サービスメルペイなどたくさんある
  • QRコード決済以外にもキャッシュレス決済の手段はある

QRコード決済を比較する際のポイントは主に5つ

数あるQRコード決済サービスのうち、どのサービスを選択したらよいか考える際に、注目したいポイントを以下に5つ紹介します。

  • 還元率が1%以上のサービスを選択する
  • キャンペーンが充実しているかを確認する
  • ポイントの使用先が豊富に用意されている
  • 対応店舗数が多いサービスを選ぶ
  • 不正使用時の補償の内容を確認する

同じ金額を支払うにしても、得られる特典や還元の内容に違いがあります。

サービス内容は業者ごとにそれぞれ特徴があるため、自分に最も合ったおすすめのキャッシュレス決済を選定して活用することが重要です。

大抵のQRコード決済サービスは無料で利用できるため、利用しながら比較するのもよいでしょう。

還元率が1%以上のサービスを選択する

QRコード決済の業者を選択する際は、還元率が1%以上のサービスを選択しましょう。

還元率とは、支払金額に対するポイント取得額の割合です。

ほとんどのQRコード決済サービスが、何らかのポイントサービスと提携しています。

支払をした金額に対して、決められた還元率で算出されたポイントが獲得できます。

還元率の数値は、QRコード決済サービスによって異なります。

多くの業者が還元率1%以上に設定しているため、それ未満の場合は相対的に見て少ない水準と判断できるでしょう。

各業者ごとの還元率は公式サイトなどでチェックできるため、事前に十分比較しておきましょう。

クレジットカードと連携してさらに還元率を高められる

QRコード決済サービスによっては、楽天カードのようなクレジットカードと連携することでさらに還元率を高められるものもあります。

例えば、楽天ペイの場合は楽天カードと非常に相性が良いです。

楽天ペイのチャージ金額支払方法を楽天カードのクレジットカードにすることで、得られるポイントは高くなります。

楽天カードからチャージをした際に1,000円につき5ポイントが得られ、さらにチャージをした資金から代金の決済をすると1,000円につき10ポイントが得られます。

つまり、1,000円の利用で15ポイントが還元されることとなり、還元率は通常の1%から1.5%に増加することになります。

還元率が高いクレジットカードと提携しているQRコード決済なら、さらに高還元を狙うことも可能です。

定められたクレジットカード以外では特典を得られないことも多いため、QRコード決済サービスを選択する際は保有しているクレジットカードの種類も考慮しながら、自分にとって最もメリットが大きいサービスを選択しましょう。

キャンペーンが充実しているかを確認する

QRコード決済サービスを比較する際は、各種キャンペーンの内容にも気を配りましょう。

QRコード決済サービスの中には、特定の店舗や通販サイトなどで、大きな特典を得られるキャンペーンを実施しているものがあります。

例えばPayPayでは、クーポン利用により最大10%のポイント還元という魅力的なキャンペーンが実施されたことがありました。

特定の店舗やサービスを頻繁に利用する場合は、その決済時に特典を得られる可能性が高いQRコード決済を選択することで、メリットを最大限に享受できます。

しかし、キャンペーンは期間限定であることが多い点は理解しておく必要があります。

過去にキャンペーンが実施されたからといって、将来必ず同様のものが実施される保証はありません。

QRコード決済をキャンペーンの内容から選択する場合は、その期限や将来的な実施の有無についてチェックしておくとよいでしょう。

ポイントの使用先が豊富に用意されている

QRコード決済を利用して獲得したポイントを利用できる場所が多いサービスを利用したほうが、効率よくポイントを活用できます。

せっかくQRコード決済やクレジットカード利用でポイントを貯めたものの、使用する機会が少なくて期限が切れてしまった、といった事態は避けたいところです。

還元率が高いサービスを選んでも、獲得したポイントを使わないと意味がありません。

ポイントを使うことまで考慮してQRコード決済を選択したほうが、効率の良い決済が実行できます。

普段よく利用する店舗でポイントが使えるQRコード決済を選んでおくと、ポイントの使用に困る心配が少なくて安心でしょう。

対応店舗数が多いサービスを選ぶ

対応している店舗数が多いQRコード決済サービスを選択したほうが、様々な場面で利用できるため便利です。

様々な店舗で対応しているQRコード決済を選択することで、現金・クレジットカードなどの決済手段を切り替える必要がなく、すべてスマートフォンによるQRコード決済だけで済ませられます。

QRコード決済ごとの対応店舗を事前に確認したい場合は、アプリの公式サイトを参考にするとよいでしょう。

しかし、QRコード決済が利用できる業者でも、地域や場所によっては使用できないケースもあり得ます。

自身がよく利用する店舗に赴き、対応しているか確認し、それからQRコード決済の利用を決めることをおすすめします。

不正使用時の補償の内容及びカスタマーサービスの内容を確認する

QRコード決済サービスを比較する際には、もしもの時に備え、不正使用時の補償内容及びカスタマーサービスの内容も確認しましょう。

多くのQRコード決済サービスが、第三者による不正使用を受けた場合の補償制度を設けています。

しかし、業者によっては全額補償のところもあれば、補償の上限額を定めているところもあります。

さらに補償期間を設けている業者もあるため、事前に確認が必要です。

例えば、FamiPayでは補償の上限額を10万円、不正使用発覚から申請までの期限を30日と定めています。

カスタマーサービスは、チャットやメールで24時間対応の業者が多いのですが、緊急時には電話で即座に相談できる方が安心です。

24時間電話対応の業者を選択しておけば、いざという時にすぐに相談ができるため安心です。

すぐに使えるQRコード決済のおすすめを8種類紹介

現在は、さまざまな業者がQRコード決済のサービスを提供しています。

それぞれ特徴がある中で、すぐに使えておすすめできるQRコード決済を8種類紹介します。

いずれも大手の業者で、携帯電話やSNSサービス、通販サイト運営など幅広い分野で業態を広げている会社が多いです。

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
メルペイ 10万円 なし なし なし
au PAY 25万円 0.5~1.0% Pontaポイント au PAYカード
PayPay 50万円 2.5%
  • PayPayポイント
  • Pontaポイント
PayPayカード
LINE Pay
  • LINE Cashは10万円まで
  • LINE Moneyは100万円まで
0.5〜3.0% LINEポイント 三井住友カード(NL)
Amazon Pay 10万円 0〜2.5% Amazonポイント JCB CARD W
d払い 49,999円 0.5~2.0% dポイント dカード
楽天ペイ 50万円 1.0〜1.5% 楽天ポイント 楽天カード
FamiPay 10万円 0.5% 青と黄色のVポイント他 ファミマTカード

メルカリユーザーには欠かせないメルペイ

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
メルペイ 10万円 なし なし なし

メルペイは、iDと連携することでフリーマーケットアプリのメルカリで獲得した売上金を、電子マネーとして利用ができる決済サービスです。

メルカリで商品を出展して売却した際の売上金は、メルカリの中での買い物に利用するか、銀行振込で口座残高に反映させるなどの使い方があります。

しかし、メルペイを活用することで、実際の店舗でQRコード決済の資金として活用できます。

メルペイは、メルカリを利用していないと使えないというわけではありません。

銀行口座からチャージをしたり、セブン銀行ATMを使って手持ちの現金でのチャージも可能です。

メルペイは、他のQRコード決済と比べて利用時にポイントが付与されることもなく、クレジットカードとの連携もありません。

ポイント付与などお得な特典を重視したい方は、メルペイ以外のQRコード決済手段を選択することをおすすめします。

メルカリを利用している場合は、売上金を効率よく決済に使えるため、ぜひ活用したい決済手段です。

Pontaポイントをダブルで貯められるau PAY

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
au PAY 25万円 0.5~1.0% Pontaポイント au PAYカード

au PAYは、大手ポイントサービスのPontaポイントを貯める際に便利なQRコード決済サービスです。

au PAYを利用して決済をする際にPontaカードを提示すると、コード決済とカード提示の両方でポイントが付与されるため、二重でPontaポイントがたまります

au PAYは、様々なクレジットカードと連携してチャージを行えますが、特におすすめできるクレジットカードといえば、au PAYカードです。

新規入会の場合、au PAYカードでのチャージ時に付与されるポイントが10倍になるというお得な制度があります。

6か月間のチャージに限る点、及び上限額が35,000円という点など制約はありますが、35,000円の使用で3,500ポイントが得られるのは大きな魅力です。

au PAYは、使用する携帯会社がau以外でももちろん使用することが可能です。

普段からPontaポイントをメインに活用しているという方におすすめのサービスといえるでしょう。

PayPayモール利用者と相性の良いPayPay

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
PayPay 50万円 2.5%
  • PayPayポイント
  • Pontaポイント
PayPayカード

PayPayは、通販サイトのPayPayモール利用者にメリットのあるQRコード決済サービスです。

PayPayモールでの決済時にPayPayを利用すると、還元率が高くなります。

PayPayは、ソフトバンクとヤフーとの共同事業で運営されており、ソフトバンクユーザーに優遇が多く用意されています。

PayPayと相性の良いクレジットカードといえば、PayPayカードが挙げられます。

PayPayカードは、2021年12月からサービスを開始したクレジットカードで、新規入会によりPayPayポイントが自動で付与されます。

PayPayカードはYahoo!Japan IDがあれば、情報入力なしで簡単に発行手続きが取れます。

PayPayはソフトバンクユーザーとヤフーIDを持つ方と相性の良い決済サービスといえます。

セキュリティが充実しているLINE Pay

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
LINE Pay
  • LINE Cashは10万円まで
  • LINE Moneyは100万円まで
0.5〜3.0% LINEポイント 三井住友カード(NL)

LINE Payは、大手SNSサービスのLINEが運営するQRコード決済サービスです。

利用者の多さを懸念する中で、不正利用に備えたセキュリティ体制を充実させているのが大きな特徴です。

本人確認制度はもちろんのこと、LINE Pay専用のパスワードを用意したり、生体認証の仕組みを取り入れるなど、不正利用が難しい仕様になっています。

LINE Payには、LINE CashとLINE Moneyの2つのアカウントタイプがあります。

LINE Cashは電子マネーに限定した利用ができる一方で、LINE Moneyの場合は個人宛送金や現金による出金も可能になるなど、銀行口座に近い運用ができます。

LINE CashからLINE Moneyにグレードアップするには、本人確認などの手続きが必要になります。

Amazon利用者におすすめのAmazon Pay

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
Amazon Pay 10万円 0〜2.5% Amazonポイント JCB CARD W

Amazon Payは、通販サイトのAmazonが提供する決済サービスで、Amazonのアカウントを取得している方であれば、手続きなしですぐに利用できます。

Amazonでの通販だけでなく、対応している他の通販サイトで利用できることに加え、実店舗でもAmazonポイントを利用して決済に使用できます。

決済手段にJCB CARD Wを設定することでポイント還元率を高められるため、おすすめです。

JCB CARD Wはスターバックスなど特定店舗でのポイント還元率も高いため、Amazonだけでなく実店舗の利用が多い方におすすめの決済ツールです。

テイクアウト注文機能が付属しているd払い

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
d払い 49,999円 0.5~2.0% dポイント dカード

d払いは、携帯電話大手のドコモが運営する決済ツールです。

d払いアプリの中には、加盟している飲食店でのテイクアウト注文をする機能があります。

予約注文から受け取り、d払いに登録されたdポイントによる支払いまで、テイクアウト注文のすべてをd払いアプリ一つで完結させられます。

相性の良いクレジットカードといえば、dカードがあります。

d払いの決済手段にdカードを指定すると、還元率が上昇します。

さらに、ドコモユーザーの場合はdカードを紐づけたd払いで携帯使用料金を支払うことで、dポイントの付与率が上昇します。

楽天ポイントがどんどんたまる楽天ペイ

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
楽天ペイ 50万円 1.0〜1.5% 楽天ポイント 楽天カード

楽天ペイは、大手ネット商社の楽天が運営する決済サービスです。

楽天関連のサービスで共通して付与・運用ができる楽天ポイントを効率よく貯められるのが、楽天ペイの大きな特徴です。

ファミリーマートなど提携している店舗では、楽天ペイによる決済と楽天ポイントカードの提示によりポイントの二重取りが可能です。

さらに、楽天ペイのキャッシュチャージに楽天カードを利用することで、チャージにも楽天ポイントが付与されるためどんどん楽天ポイントを貯められます。

FamiPay

名称 一回ごとの利用限度額 還元率 付与ポイント 相性の良いクレジットカード
FamiPay 10万円 0.5% 青と黄色のVポイント他 ファミマTカード

FamiPayは、大手コンビニ会社のファミリーマートが運営する決済ツールです。

ファミリーマートでの利用時に受けられる多くの特典が魅力であるため、普段からファミリーマートを利用している方に特におすすめです。

FamiPayのアプリを利用すると、ファミリーマートで販売されている商品の無料クーポンが毎週手に入れられます

FamiPayに登録できるクレジットカードは、ファミマTカードのみです。

ファミマTカードを紐づけてFamiPayでの決済をすることで、Vポイントの三重取りが可能です。

FamiPay決済でのポイント取得、商品購入時にTカード提示によるポイント付与、FamiPayへのファミマTカードによるチャージによるポイント取得の3段階すべてでVポイントが貯まります。

FamiPayは、ファミリーマートをメインに買い物をする方に最適な決済手段といえるでしょう。

QRコード決済以外のキャッシュレス決済サービスもある

QRコード決済は、キャッシュレス決済サービスの中でも便利で、利用者が多いツールです。

しかし、QRコード決済以外にもキャッシュレス決済サービスはあります。

QRコード決済以外の代表的なキャッシュレスサービスを、以下に3種類紹介します。

  • クレジットカード
  • ICカード
  • 電子マネー

どの方法が優れているというわけではなく、それぞれに特徴がある決済手段であるため、特徴をしっかりと理解して適した方法を活用しましょう。

対応店舗が多いクレジットカード

クレジットカードは、キャッシュレス決済手段としては比較的以前から普及しているツールです。

カード会社の期日に一括あるいは分割で代金を支払う決済手段で、利用金額に応じてポイントが付与されたり特定の店舗で割引など特典が得られたりと、お得な活用ができる点が特徴です。

クレジットカードは、日本国内だけでなく海外でも特別な手続きを経ることなく使える点も魅力です。

外貨両替をすることなくキャッシュレスで決済が可能であるため、非常に便利です。

QRコード決済は比較的新しいサービスであるため、まだ使用できる店舗はそれほど多くありません。

一方、クレジットカードであれば国内・国外問わず使用できる店舗が非常に多く、活用の幅が広い利点があります。

即日発行できるクレジットカードなら、QRコード決済のように申し込んだその日のうちに使い始めることも可能なので、すぐにキャッシュレス決済を利用したい人にも最適です。

交通機関と連携して使用できるICカード

交通機関と連携して使用できるICカードも、キャッシュレス決済手段として活用できるツールです。

SuicaやPASMOが代表例で、定期券の機能も付与できるため、交通手段として活用される機会が多いです。

交通系ICカードは、公共交通機関の運賃に使用できますが、それ以外にも駅内のコンビニエンスストアなどで買い物をする際に決済手段として活用もできます。

事前に現金などでチャージをする必要があるカードが多いため、残高に配慮して不足とならないように気を付ける必要があります。

チャージ払いや後払いなど多岐の支払い方法がある電子マネー

電子マネーは、前払い・即時払い・後払いといった、多くの支払方法から選択ができる便利なツールです。

QUICPayとiDが電子マネーの代表例で、広く利用されています。

使いすぎに不安を感じる場合は後払いを選択せずに、前払いあるいは即時払いを選択するといった活用方法が考えられます。

前払いであれば事前にチャージした金額以上の支払いをすることはないため、安心です。

まとめ

QRコード決済は非常に便利な決済手段で、多くの企業がサービス提供を行っています。

その中で利用するサービスを決める場合は、以下の5つのポイントに注目しましょう。

  • 還元率が1%以上のサービスを選択する
  • キャンペーンが充実しているかを確認する
  • ポイントの使用先が豊富に用意されている
  • 対応店舗数が多いサービスを選ぶ
  • 不正使用時の補償の内容を確認する

また、QRコード決済以外にもキャッシュレス決済手段はあります。

  • クレジットカード
  • ICカード
  • 電子マネー

自分に合った決済手段を選択して、便利かつお得に活用しましょう。