豊田市の数ある神社の中でも、パワースポットとして名高いのが猿投神社です。
その歴史は古く、第14代仲哀天皇元年(192年)に現在の地に建立されたといわれています。
愛知に住む人なら誰もが知っている由緒正しい神社で、遠方から訪れる参拝客も多いです。
近年静かな人気を集めている猿投神社のご利益や駐車場情報まで、豊田市生まれ豊田市育ちの筆者が詳しく解説していきます。
目次
猿投神社のご利益は?健康で安全に過ごせる
パワースポットを訪れる際に、一番気になるのがご利益ではないでしょうか。
猿投神社のご利益は以下のようなものがあります。
- 災難除け
- 豊作
- 病気平癒
- 交通安全
- 職場安全
- 安産祈願
災難除けや交通安全など、安全面や健康に特化した神社だということがわかりますね。
筆者も友人から、事故の多い愛車に交通安全の祈祷をしてもらったら、それ以降事故をしなくなったという話を聞いたことがあります。
出生率が全国平均を大きく上回っている豊田市の神社なので、安産祈願も人気があります。
猿投神社の祈祷料(玉串料)は一律で5,000円ですが、拝観料は無料です。
参拝するだけでも、もちろんご利益にあやかることができます。
愛知でも有数のパワースポット?詳しく大公開
猿投神社は愛知でも有数のパワースポットといわれています。
愛知の有名なパワースポットといえば名古屋の熱田神宮ですが、三河地方に住んでいる私は猿投神社のほうが馴染み深いです。
特にパワーが強いといわれているのは、次の2カ所です。
- 参道
- 御手洗乃瀧
参道とは、社殿へと続く道のことを指します。
神社によってはいくつも参道があるところもありますが、猿投神社の参道は1つだけです。
また猿投神社の境内には、御手洗乃瀧と呼ばれる滝が存在しています。
訪れた時には必ず寄ってほしい場所ですので、詳しく紹介していきます。
総門を一歩くぐると清浄な気に満ちた参道が現れる
猿投神社の入り口にそびえ立つ総門をくぐると、社殿までの参道が広がっています。
地面には白い砂利が敷き詰められ、両脇には杉をはじめとした豊かな木々が生い茂っており、空気が澄んでいて気持ち良いです。
清浄な空気に包まれ、日々の疲れから解放されます。
秋には紅葉も楽しめるため、写真を撮りにやってくる人もよく見かけます。
参道の先には、馬神の立派な像もあります。
参道を歩く時に一つだけ気をつけておきたいのは、参道の中央を避けることです。
参道の中央は正中(せいちゅう)と呼ばれ、神様が通る道といわれています。
中央を避けて歩くことで、神様への敬意を表します。
中央を横切らなくてはならない時は、軽く頭を下げながら通るのが正しい作法です。
社殿の左奥にある御手洗乃瀧には数々のご利益がある
全国500カ所にある厳島神社の1つが、猿投神社の中にあることをご存知でしょうか。
参道をまっすぐ進んでいくと社殿があり、その左奥に厳島神社(厳島社)の境内があります。
その中でひときわ存在感を放っている滝が、御手洗乃瀧です。
総本社である広島の大鳥居を思い浮かべてもらうとわかるように、厳島社はとても水に縁の深い神社です。
つまり、御手洗乃瀧は厳島社のパワーの源ということです。
厳島社は弁天社とも呼ばれており、そのご利益は多岐に渡っています。
- 金運、財運開運
- 技芸上達(音楽、芸術)
- 縁結び
- 学業成就
- 仕事運の向上
猿投神社も仕事運の向上というご利益がありますので、厳島社も参拝しておくことでさらに仕事運が上昇します。
飲食業で働いている私の友人は毎年猿投神社と厳島社に参拝していて、入社2年目で異例の速さで店長にまで出世しました。
また絵を趣味にしている別の友人は、参拝後に公募のコンテストで金賞をもらうことができました。
ご利益があった時は、感謝をこめてお礼参りに来ましょう。
主祭神は大碓命(おおうすのみこと)|日本武尊の双子の兄
猿投神社には、主祭神として大碓命(おおうすのみこと)が祀られています。
熱田神宮の祭神である日本武尊(やまとたけるのみこと)の双子の兄とされており、位の高い神様です。
大碓命は左鎌(左利き用の鎌)を使って土地を開拓したという言い伝えが残されており、現在は左鎌をかたどった板が奉納されています。
また安全祈願として、左鎌の形をした絵馬も数多く納められています。
ほとんどトヨタ自動車関連の会社が奉納したもので、自動車の町である豊田ならではの光景だといえます。
猿投山の中にお墓がある
大碓命は42歳の時に、猿投山の中で蛇毒により命を落としたといわれています。
その墓は猿投山の西峯に位置する西宮(にしのみや)の後方に、現在もひっそりと建っています。
山中にあるため訪れるのに2時間ほどかかりますが、一目見ようと猿投山登山を計画する人も珍しくありません。
私も猿投山登山の常連で、よくハイキング気分で登っています。
登山といっても猿投山は標高629mでスニーカーでも登れる山なので、天気の良い日に登ってみると新しい発見があるかもしれません。
猿投神社でも御朱印を授かることができる
各地の御朱印集めを、趣味にしている人も多いのではないでしょうか。
御朱印をおこなっていない寺社もありますが、猿投神社では御朱印を受け付けています。
スタンプではなく、墨書きで猿投神社と参拝日が書かれ、朱印が押された本格的なものです。
祭りなどの行事で混んでいる時期以外なら、比較的スムーズにいただくことができます。
【御朱印の受付情報】
受付場所 | 授与所(拝殿の左側) |
---|---|
初穂料(御朱印代) | 300円 |
御朱印帳の受付時間は午前8時から夕方5時
御朱印の受付時間は、午前8時から夕方の5時が目安です。
御朱印は御札などと同格であり、基本的には御朱印帳にもらうものとされています。
御朱印帳の用意がない場合、猿投神社のオリジナルデザインの御朱印帳を1,200円で購入することもできます。
文庫本ほどの小さめのサイズで場所を取らないため、猿投神社に訪れた記念として買っていくのもおすすめです。
土日は予約なしで七五三参りできる
土日は予約なしでも七五三参りができます。
9時から15時半までが受付時間となっており、受付順に祈祷を受けることができます。
祈祷にかかる時間は30分程度で、同じ時間に受付をした子供たちが一斉に受ける形になります。
平日を希望する場合は予約が必要になるため、9時から16時までの間に電話をしましょう。
祈祷料(初穂料)はひとり5,000円となっています。
猿投神社の最も大きな祭りは秋の例大祭!猿投祭りを楽しもう
猿投まつりは毎年10月の第2土曜日と日曜日におこなわれます。
地元の人々はもちろん、観光客も多く詰めかけます。
猿投まつりは猿投神社の例大祭であり、神社で毎年おこなわれる祭祀の中で最も重要だとされています。
そのため例大祭は毎年決められた日に行われ、変わることはありません。
主催者は豊田市の猿投町民で、一丸となって祭りを盛り上げます。
日程は2日間あり、土曜日に試楽(しんがく)が、日曜日に本楽(ほんがく)がおこなわれます。
試楽の神輿渡御と棒の手の迫力に見とれる
宵祭りとも呼ばれる試楽祭では、神輿渡御(みこしとぎょ)がおこなわれます。
白装束に身を包んだ男衆が大きな松明の中で神輿を掲げ、掛け声を上げながら境内を駆け巡る様子は圧巻です。
神輿渡御が終わると、代々猿投町に引き継がれてきた「棒の手」が地元の若連によって披露されます。
棒の手とは剣術や棒術などの日本武術を踊りの形にした伝統芸能で、間近でみると迫力に思わず見とれてしまいます。
本楽は棒の手と巫女舞がおこなわれる
翌日曜の午前11時からおこなわれる本楽祭では、引き続き棒の手の奉納が執り行われます。
小学生からお年寄りまであらゆる年代の人が棒の手をおこなっており、真剣な表情から祭りに懸ける思いが伝わってきます。
全国的に見ると棒の手は年々伝承者が減少しているそうですが、猿投では若い世代にもきちんとバトンが渡されていると感じました。
棒の手と合わせて、拝殿前の舞台では巫女舞の奉納もあり、五穀豊穣を祝って神に感謝を捧げます。
その他の年中行事まとめ
猿投神社では、猿投まつり以外にも季節ごとの行事がおこなわれています。
その他の年中行事は以下のとおりです。
【その他の年中行事】
元旦祭 | 1月1日 |
---|---|
祈年祭 | 2月17日 |
初午祭 | 旧2月初の午の日 |
広沢天神祭 | 旧2月7日 |
大祓(茅の輪くぐり) | 6月30日 |
新嘗祭 | 11月23日 |
塞ノ神祭 | 旧11月7日 |
大祓 | 12月31日 |
月次祭 | 毎月1日、15日 |
元旦には屋台も出る
猿投神社は初詣の参拝客も非常に多く、特に元旦は賑わっています。
午前中は最も混み合いますので、2日以降に訪れる人も多いです。
数多くの屋台も出ており、出店を楽しみにしてやってくる家族づれも多いです。
おみくじも引くことができるので、新年初めの運試しをしてみてはいかがでしょうか。
大祓(茅の輪くぐり)は1〜6月までの厄払い
6月30日におこなわれる大祓(おおはらえ)では、茅の輪くぐりをすることができます。
大祓は1月から6月までの半年間の厄払いをするためのもので、無病息災を祈願します。
お子さんと親子で訪れる人も多いようで、ひそかに人気がある催しです。
茅の輪くぐりをする際には作法があります。
- 手水場で手と口を浄める
- 茅の輪の前に立って本殿に向かって一礼
- 左足で茅の輪をまたぎながらくぐって左方向に回り、茅の輪の正面で一礼
- 同じように右足で茅の輪をまたぎながらくぐって右方向へ回り、茅の輪の正面で一礼
- 再度左足で茅の輪をまたいで左方向に回り、茅の輪の正面で一礼
- 最後に茅の輪をくぐって本殿の前に行き、参拝をする
作法を守って、正しく厄払いをしましょう。
猿投神社の駐車場は意外と多い!山道にも駐車できる
猿投神社の駐車場は、意外と多くあります。
まず敷地内に15台程度のスペースがあり、80〜100台程度の第2駐車場もあります。
猿投山の山道の脇にも駐車できるので、駐車場がいっぱいだった場合は活用してみるのもおすすめです。
ただし元旦は参拝客の安全のため、山道は全て封鎖されて利用できません。
そのかわり200台ほどの臨時駐車場が用意され、警備員の方に案内してもらえます。
周辺にコインパーキングはない
残念ながら、猿投神社の周辺にコインパーキングはありません。
猿投神社の駐車場がいっぱいの場合は、空くまで順番を待つことになります。
待つのが難しい時は、公共交通機関を使うほうがスムーズに参拝できます。
バスで猿投神社に向かう際のアクセス方法
駅からは遠いため、バスを使うことをおすすめします。
名鉄の豊田市駅からとよたおいでんバスの藤岡・豊田線(加納経由)に乗り、「猿投神社前」で下車すると、目の前に猿投神社が見えます。
所要時間は30分ほどで、バスの本数は1時間に1本もしくは2時間に1本です。
運賃は300円と格安なので、駐車場が混雑する時期にはぜひ活用してみてください。
【猿投神社基本情報】
住所 | 〒470ー0361 愛知県豊田市猿投町大城5 |
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電話番号 | 0565ー45ー1917 |
アクセス | 豊田市駅からバスで30分(「猿投神社前」下車) 猿投ICより車で北に約3分 |
地図 | [googlemaps https://www.google.com/maps/embed?pb=!1m18!1m12!1m3!1d3261.2576570748165!2d137.17528835058727!3d35.1751301650722!2m3!1f0!2f0!3f0!3m2!1i1024!2i768!4f13.1!3m3!1m2!1s0x60035e887c158ef3%3A0xd0331d97586f07fc!2z54y_5oqV56We56S-!5e0!3m2!1sja!2sjp!4v1573112723659!5m2!1sja!2sjp&w=400&h=300] |
トイレ | 有り |
拝観料 | 無料 |