お盆の連休を利用して、富山の秘境「黒部ダム」に行ってきました。
「着いたらすぐにダムカレーだっ!」とルンルン気分でホテルから出たのですが、この時すでに過ちを犯していることに、私は気づいていませんでした。
この記事では、黒部ダムの行き方・服装・料金などを紹介していきます。
[alert title="注意"]黒部ダムは、決して気軽な観光目的で行くべきではありません。
あらかじめ、予備知識をつけて、辛い思いをしないように準備をしましょう。[/alert]
目次
黒部ダムに富山側から行く!移動手段と料金をチェックしよう
黒部ダムには、富山県側からアルペンルートを通って行く方法と、長野県側の入り口から行く方法があります。
愛知在住の私は、長野県側から行くほうが近いのですが、今回は富山県側から行くことになりました。
理由は簡単です。長野側からも入り口があるということを知らなかったのです。
「黒部ダムといえば富山だ!」という先入観から、とんでもなく大回りしてしまいました。
車で行けるのは立山駅まで!ダムまでの道のりは長い
黒部ダム自体には、駐車場がありません。
富山県側から黒部ダムに行くには、立山駅からケーブルカーに乗り、その後も様々な乗り物を利用する必要があります。
私がこの事実を知ったのは、出発しようとした車の中。
カーナビに何度「黒部ダム」と入れても検索結果が出ず、そのとき初めて黒部ダムへ行く大変さを知ったのでした。
区間 | 移動時間 | 乗車する乗り物数 | 料金(片道) |
---|---|---|---|
長野県側→黒部ダム | 16分 | 1つ | 1,540円(子ども 770円) |
富山県側→黒部湖 | 2時間前後 | 5つ | 6,030円(子ども 3,380円) |
上の図を見て頂けたら分かると思いますが、長野県側からと富山県側からでは、トータルの移動距離と料金にかなり差があります。
さらに、「ケーブルカー→バス→トロリーバス→ロープウェイ→ケーブルカー」と何度も乗り換えをしなければならず、方向音痴な私は不安でいっぱいになりました。
上の表では、富山県側からの移動時間を2時間前後としていますが、実際はそれ以上かかることも多いようです。
乗り換えの度に次の乗車口まで移動し、列に並んで出発時間まで待たなければならないため、混み具合によっては大幅に時間を使ってしまうことになります。
飛び込みで日帰りバスツアーに参加!移動がかなり楽に!
黒部ダムまでのルートに、絶望感を抱えた私でしたが、救いとなる出来事がおきます。
たまたまトイレ休憩で寄った、「アルペン村」という道の駅で、当日参加も出来るバスツアーがあることを知ったのです。
バスツアーは、アルペン村から室堂までバス1本で行けて、自由散策した後、再び室堂まで送ってくれるというものでした。
「乗り換えがめんどくさいな〜」と思っていた私は、すぐに受付に向かい、10分後に出発するバスに飛び乗りました。
ツアーにはバスガイドが同乗しており、黒部ダムの歴史や、日本で最大落差を誇る「称名滝」などを紹介してくれて、とても有意義な時間を過ごせました。
後にツイッターで、黒部ダムのつぶやきを検索したところ、「立山駅ケーブルカー180分待ち」という投稿もあり、ケーブルカーを省略できるバスツアーに参加して正解だったなと思います。
【服装注意】黒部ダムは寒い!8月でも気温14℃
名古屋で37℃という記録的な暑さになった日、黒部の山はなんと14℃でした。
こちらは、室堂駅から5分ぐらいのところにある池ですが、雪が解けずに残っているのが分かります。
私はウインドブレーカーを持っていたので、なんとか寒さをしのぐことが出来ましたが、サンダル&ノースリーブで来ていたお姉さんはガタガタ震えて少し可哀想でした。
室堂の駅には、レインコート売り場やノースフェイスの公式ショップがあったりと、なかなか商売上手だなと感心。
もしも、9月後半や10月に黒部ダムに行こうと考えている人は、上着を重ね着したり、ダウンを持っていったほうがいいと思います。
私のおすすめ防寒着は、ユニクロのウルトラライトダウン。小さく畳めて便利なやつです。
大迫力の黒部ダム!圧巻の光景にただただ感動!
この日は、幸か不幸か雨だったため、水の量が多く、大迫力の放水を見ることができました。
ダムの放水は、真上や横から思ったより間近で見れて、迫力満点。
晴れていると大きな虹がかかるそうなので、次回は晴天を狙って行こうと思います。
黒部ダムカレーで冷えた体もポッカポカ
ダムに来たら、やっぱり「ダムカレー」は外せません!
放水場所のすぐ横にあるレストランで、ダムカレーをいただきました。
冷えた体に、スパイスの効いたカレーの温かさが広がって、心も体もポッカポカになれます。
周りのお客さん達も「決壊だ〜」と言いながら、楽しそうにカレーを頬張っていました。
ダム到着までの道のりで、疲れた体もホッと一息。
黒部ダムに来た際には、是非ともダムカレーを食べて欲しいです。
お昼12時頃のレストランは大変混むため、できれば11時には入店するのがオススメです。
黒部ダム、一生に一度は行く価値あり
かかる費用も決して安くはなく、時間も体力もいる黒部ダム観光ですが、「行って良かったな」と本気で思える場所です。
自然の力と、人の力が合わさってできた壮大な光景は、見る人すべてに感動を与えるものでした。
激しい水流をまじまじ眺めていると「また明日からも頑張ろう」と、パワーが湧いてきます。
「日常を忘れたい」「頑張る気力が欲しい」という人には是非、訪れて欲しい場所です。
私自身、ダムに辿り着くまでの長い工程や、カレーの温かさ、全てが良い思い出として脳裏に焼き付いています。
【番外編】周辺観光には黒部峡谷トロッコ列車がオススメ!
黒部ダム観光をした次の日、黒部峡谷トロッコ列車に乗車してきました。
黒部ダムからは1時間ほどと遠くはないため、ダム見学とあわせて観光する人が多いようです。
片道180分、山々の間を渓流とともに走るトロッコ列車の旅は、日々の忙しさや暑さを忘れ、非日常感を味わえる素晴らしい時間でした。
8月中旬の黒部渓谷は、青々とした深緑がとても美しく、気温も25℃と、とても過ごしやすかったです。
5月〜6月の初夏は、爽やかな新緑。秋はブルーの渓流と紅葉のコントラストが楽しめそう。
「家が近ければ毎月来るのになー」と思いつつ、また遊びに来れるように仕事も頑張っていこうと思いました。